青 い 鳥
〔5 月 号〕
幼稚園はたのしいね!
桜の花びらも散りはじめ、八重の桜が美しい季節になりました。子どもたちを取り巻く事件が絶えない毎日が、続いております。私たちは、子どもたちのために安心安全な日々が過ごすことができますように、良い環境を与えてあげながら努力していかなければいけませんね。
さて、子どもたちも園生活に慣れてきて、徐々に落ち着きを取り戻してきたようです。
そして、給食・一日保育が始まりますと、体力的にも疲れが出てきます。生活のリズムをつかむことができるようになるまで、お家ではゆっくり休ませてあげてください。
園生活の中でも新しい活動に触れることが、次第に多くなってきます。どんなに小さなことでも自分でできたことに対しては、誉めて伸ばしてあげてください。「できた」という自信が、次へのやる気につながります。
いろいろと活動が広がっていく中で、お子さまによっては興味・関心を示すところが異なります。その時期を見逃さないようにしてあげることが、私たち保育者や保護者の皆さんの仕事でもあると思っております。保護者の皆さんと連携を取りながら大切なお子さんの成長を見守っていきたいと考えておりますので、どのようなことでもご相談ください。
また、この時期になりますと、何かの理由とつけては登園を拒否するお子さんも出てきます。体の具合が悪くない限り、休まず登園させるようにして下さい。
欠席する習慣は、つけないようにして欲しいと思います。このことは学校に行ってからも大切なことです。
特に5月は大型連休がありますので、一度ついた生活習慣をくずさないように連休中の生活には注意を払っていただきたいと思います。
この基本的な生活習慣を一日でも早く身につけさせるためには、どのような点に気をつけなければならないのでしょうか。
そこで、基本的な生活習慣を身につけさせるためのポイントを紹介させていただきます。
- 教えるポイントは、1つにする。
親としてあれもこれもと、子どもに教えたいことは山ほどあります。子ども側からすれば、あれはダメ!これもダメ!これはこうするの!教えたでしょ。「ちゃんとやりなさい!」では、頭の中が混乱してしまいます。ですから、教えるポイントは、1つに絞り、これができたなら次のポイントへ移るようにしてあげてください。そうすることによって、しっかりと身に付くようになります。
- 難しいところをはっきりと示し教える。
大人にとっては簡単なことでも子どもには難しいことがたくさんあります。その難しいところを繰り返し、丁寧に教える事が大切です。
- 時には言葉でなく、動作で教える。
何度言ってもわからないと、口うるさくなりますよね。でも、子どもは口うるさく言われると注意力が、散漫になり理解力も半減してしまいます。
時には動作だけに注意を集中させ、動きを通じて教える方が何倍も正確に伝えられます。
- 教えながら教える。
これは教えたことを訂正しながら教えてはいけないとうことです。大人は自分がやってみせたように子どもがすぐに実行できるようにと望みます。ところが、子どもは理想通りにいきません。だからこそ「教え・学ぶ」ことを繰り返すことが大切なのです。そこで気を付けていただきたいことが、教えたことを訂正しながら教えると子どもはまたまた混乱してしまいますので、訂正という形ではなく、教えながら教える。抽象的な表現ではありますが、上手にリードしてあげてください。
- 自分からやる自由を与える。
このことは、モンテッソーリ教育の最終目標で、子どもたちが自分で考え、自由に行い行動する。つまり、自分の行動を自分で考え、自発的に行動を展開していけるることを目標としておりますので、ご家庭においてもその機会をできるだけ多く与えるようにしてあげてください。
園 長 籾 山 恭 子